• 　平素より弊社へのご厚情有難うございます。代表の長濱でございます。弊社は初代代表の今村隆一郎が都城市初の不動産鑑定業者を設立したもので、創業以来３8年が経過しました。これはひとえに地域の皆様のご指導・ご助力のあってのことと厚くお礼申し上げます。
• 　さて現在、地域のみならず日本全体が人口減少社会に突入し、これまでの右肩上がりの経済社会とは違う価値観に基づき企業経営、行政運営がなされねばならなくなりました。右肩上がりの場合は問題があっても時の経過という援護があったのですが、右肩下がりの場合は問題を先送りにすることはできません。放置すれば、問題がさらに悪化するからです。このような地域社会の縮小は、今後の街づくりと地方税収に大きな影響を与え、地域社会の持続可能性に直結した問題となっております。
• 　このような時代の変化とともに、不動産の価値、そして在り方も大きく変遷してきました。巷では負動産などという言葉が登場し、不動産に対するこれまでの感覚を捨てなければならない、全く別の発想が必要になった時代に移行したといえます。
• 　弊社は県内の他の鑑定業者・補償コンサルティング業者とは異なり、政策(都市・租税)としての公共経営コンサルティングに基づき施策・事務事業である不動産鑑定を行う業態にあります。根源的問題を考慮せず、ただ作業をこなすというだけでは、法令順守・説明責任を果たすべくもありませんし、地域社会の持続可能性に資することもままなりません。このような理念に基づく運営は初代の今村、先代の出水が基礎をつくり現在に継承されたものであります。
• 　これからも地域社会の持続可能性を見据え、変化する社会的要請に対応すべく日々の業務、業態を見直してまいる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021年9月　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                  　代表不動産鑑定士　長濱宏昭